【S12最高2070】柔軟対応リザヤドナット
お久しぶりです、カズオ?です。S12お疲れ様でした。今回はS12で使用した構築について書いていこうと思います。
【構築概要】
・リザードンX@メガ石
陽気H236A68B4D76s132
フレドラ/地震/鬼火/羽休め
意地AS252H4
地震/馬鹿力/大爆発/とんぼがえり
・バンギラス@悪Z
意地AS252D4
エッジ/噛み砕く/龍舞/挑発
・ミミッキュ@ミミZ
意地H196A156B148D4S4
じゃれつく/トリル/呪い/影うち
・ナットレイ@フィラの実
呑気H252A28B132D100
ジャイロ/種ガン/鈍い/宿り木
・ヤドラン@こだわり眼鏡
図太いH244B252D12
熱湯/冷ビ/放射/サイキネ
【構築経緯】
前期受け回しが結果を残したので受けを崩せるポケモンが欲しいと思い、挑発メガバンギから構築をスタートした。
また、カバリザに手を出してみたかったが普通にやっても勝てる気がしなかったため、鬼羽X+ゴツメカバを中心とした受け回しにすることに。
そこで、相性補完がよく、前から使ってみたかった鈍いナットを入れ、 また、カバリザYテテフ偽装に貢献出来、重い顎とかを上から叩くスカテテフと、yじゃないことで相手のカバとガルドが重いからグライオンを投入し、BFにこの6匹で挑んだものの5-3と微妙な結果で終わった。
この理由を自分なりに分析したところ、水が一貫しすぎなことと、採用理由が曖昧だったカバグライテテフがイマイチ使いこなせなかった(特にカバの使い方が下手で裏に負荷かけれないのが気になってた)と気づいた。
そこで、この3匹を解雇し色々迷走していた所、えびかんさんの記事を読みHB眼鏡ヤドランが面白いと思い、またカバと役割範囲が似てて裏に負荷をかけられ、更に水の一貫を一応切れるとマジでピッタリだったので投入することに。
また、挑発メガバンギだとゴツメカバやヌオー入などへの受け回しに勝てるかかなり怪しく、またガルドに対してより強くしたかったこと、そしてリザと両選出したい場面が多いと感じたので挑発龍舞悪zに変更した。
最後に、トリル下で下から詰めてく詰め筋を作れることや、呪いでのオニゴーリへの些細な抵抗、皮+Zでストッパーとなれる点を評価しミミッキュと、同じくストッパー性能が高くカバグライが抜けた代わりに電気地面の一貫を切れるスカーフ爆発ランドロスを採用し、構築が完成した。
【構築コンセプト】
①鬼火で相手の物理の崩しの駒を機能停止させることによるリザヤドナットサイクルでの詰ませ
②ミミッキュとスカーフ爆発ランドをストッパーとすることによる相手の全抜き阻止兼誤魔化し
③サイクルを回して相手を疲弊させた後、ミミッキュのトリル呪いからエースを降臨させることや、相手の予想しない技により役割破壊を行うことで無理やり1匹の一貫を作る
【個別解説】
・リザードンX@メガ石
調整はこちらから頂きました
almond-beginer-1500-ibaru.hatenablog.com
構築の軸。環境にいるリザXが剣舞ばかりだったので全然警戒されずよく刺さった。
ステロが痛いのと早くメガして電気耐性が欲しいこと、そして出し負けることが少ないことから出した試合はほぼ全試合先発に出してた。また有利対面鬼火の法則を徹底することで鬼火外しの可能性もある程度ケアできてた。
技についてだが、コンセプトの鬼羽は確定とし、残り2枠はニトチャ、ドラクロ、龍舞なども悩んだが、火力にあまり振ってないため威力の高いフレドラとドランがpt単位で重いため地震が外せず最後までこの構成で使い続けた。
ドラン入りに対しては結構リザあと投げしてフレドラして、次のサイクルでドランに地震打つと面白いように半壊していった。
途中までは自己産の通常色個体を使用してたが、飲みのノリでくぅりさんが色個体を貸してくれたのでそっちに変えたところ鬼火をほぼ外さない脅威の自覚を見せてくれた。圧倒的感謝。
・ヤドラン@こだわりメガネ
調整はこちらから頂きました
構築の軸②。役割対象をしっかり受けれる耐久振りと足りない火力を底上げする眼鏡、特性の再生力が組み合わせとして最強だった。これにより、受けの駒としての役割と、後続のミミッキュのトリルからのエースとしての役割の両方として運用でき、柔軟に試合展開に応じて動かすことが出来た。
受けの駒なのに再生技がないが、そこはリザの鬼火や再生力のお陰でほとんど気にならなかった。
また、ヤドランの放射とサイキネは警戒されることが少なく、積極的に交代読みで撃つことでよくあと投げされるナットレイ、ゲンガー、アーゴヨンを殺したり、テッカグヤ、レヒレ、マリルリ、ドヒドなどに大きなダメージを入れたりすることが出来た。
・ナットレイ@フィラの実
構築の軸③。もう完全に周知されている型である鈍いナットだが、それでもめちゃくちゃ強かった。特に剣舞型、呪い痛み型問わず全てのミミッキュに対して後出しから勝てるのが偉すぎた。
また、リザの鬼火と組み合わせる事であらゆるポケモンを起点にし、相手を1匹で詰ませることも多々あった。
・バンギラス@悪Z
火力の目安:
167-218(補正ありH252-B228振り)ギルガルドに悪Zが168〜ダメ(確定一発)
212-171(補正ありH228-B140振り)カバルドンにA2↑悪Zが214〜ダメ(確定一発)
254-117カビゴン(無補正H148B252振り)カビゴンに+1悪Zが237〜279ダメ(砂一回込みで乱数下2つ切って一発)
最強の崩し枠。カビムドーや受けループ、グライポリドヒドを初めとする受け構築はもちろん、カバマンダガルドの残飯ガルドを起点にして全員破壊することも何回もあった。
一般的な龍舞Zバンギはより瞬間火力の出る岩Zが採用されることが多いが、今回は前述のヤドランとナットレイが猛烈に誘うギルガルドに対する性能の高さ、そしてバンギラスを止める駒として出てきやすいカバルドンとヌオーを強引に破壊できることに注目し悪Zで採用した。
実際思惑通りドヤ顔しようと突っ張ってきた呑気ガルドを返り討ちにしたり、舞うターンにカバ後出しされる→欠伸を挑発で阻止→地震耐えつつもう1舞→Zでカバ突破して止まらなくなる、舞うターンにグライなどで削りを入れた後、グロスに引いて無理やり岩Zを透かしてバレットで処理しようとする人に交代読みで打ちタイプ相性を分からせる、など想定以上に活躍してくれた。
・ランドロス@こだわりスカーフ
スカーフ枠兼誤魔化し枠①。読まれやすいスカーフ枠を使うのは初めてだったがそのデメリット以上に使いやすかった。
技構成に関してだが、メインの地震、対面操作を行える蜻蛉、ツルギに撃つ馬鹿力の他に、岩雪崩を撃つ必要性のある場面が少ないと感じたため、11交換性能の高い大爆発を採用した。
スカーフ爆発ランドは以前むくれねこさんが使用していた陽気個体が主流だと思われるが、後述のダメージ計算の通り、HDサンダー、H振りFCロトム、H振りジャローダ、耐久振りテテフなどへの乱数が大きく変わること、そして陽気爆発の主な仮想的である飛行Zギャラが裏的に重くないので意地での採用となった。
爆発の最も偉いところは、目の前の敵をしっかり倒しつつ後続の起点にならないことである。例えばこちらがスカーフがバレてるランド+裏に体力半分のヤドラン、相手がコケコ+裏にメガしたマンダだったとする。地震でコケコを倒してしまった場合、ランドが裏のマンダの起点になってしまい裏のヤドランもろとも1舞恩返しで縛られてしまい負け、雪崩を撃った場合は無限に怯まない限りコケコがランドを返しのメザ氷で突破して負け、とどちらの場合でもコケコ居座りで相手視点勝ち濃厚である。しかし、爆発でコケコとランドを11交換する事で、舞ってないマンダとヤドランの対面を作ることができるので逆にこちらの勝ち濃厚にすることができるのだ。
[陽気と意地の乱数の差が顕著に出る相手]
陽気 意地
158-128FCロトム 145~171(56.2%) 158~187(確定)
197-105サンダー 176~208(37.5%) 193~228(87.5%)
182-115ジャローダ 161~190(31.2%) 176~208(81.2%)
・ミミッキュ@ミミッキュZ
誤魔化し枠②。一般的なトリル呪いABミミッキュなので語ることはあまりないが、流石環境トップだけあって使いこなせれば最強のポケモンだった。こいつをどのタイミングで場に出すかで試合が決まることが多かった。
【選出・立ち回り】
今回の構築は、ミミッキュとランドロスの誤魔化し性能の高さを生かし、極力絶対選出を要求されるポケモンを減らすよう努めた所、グロスマンダ入りに対しヤドランが絶対選出の点を除いて強制的に選出させられるポケモンを無くすことに成功した。
①サイクル
リザナットヤド
基本選出。この選出は適当にサイクル回してるだけで勝てそうな相手にすることが多かった。
②サイクル+切り返し
リザヤドナットから2匹+ミミッキュまたはランド
アーゴヨンやカミツルギ、ウルガモスをはじめとする相手の積みや展開に切り返せるようにする選出。基本的に2体でサイクルを回し、相手がそれを破壊しようと積んできたタイミングでミミッキュあと投げ→トリルや、ランド後投げ→上からしばくことで切り返していく。
③対面的選出
ランド+ミミ+ヤドバンギリザから1匹
ヤドナットの選出誘導により相手の選出を前のめりなものに出来そうな時に、それを叩き潰すための選出。この選出をするような相手には爆発ランドとZミミッキュにより1匹ずつは確実に持っていけるため、2匹処理後に呪い(+場合によってはトリル)してラス1で詰めていく。
④崩しの選出
バンギ+ヤドラン+ランドナットリザから1匹
受け構築以外にもバンギが通せそうな構築にはこの選出をすることが多かった。
特にこの構築のバンギが結構メガに見えるらしく、リザを見せた時点でバンギを切られることが多かったので、障害となるポケモンに鬼火を入れたり適当に削ったりした後バンギ出して舞って試合終了する展開が多かった。
また、ドヒドイデ入りに対してはバンギで対面から舞うと熱湯やけどで3割で負けるので、ヤドランのサイキネで不意打ちして削ったり引かせてからバンギを降臨させてた。
【キツイポケモン】
この2匹は切り返す手段がミミッキュのトリルからツルギはリザやヤドラン、ガモスはリザバンギを通す以外対処法がないため、トリルターンがかなりカツカツできつかった。特に裏に高耐久のポケモンを添えられるとトリルターンを枯らされてそのまま負けることも少なくなかった。
ツルギに関しては一応ランドの馬鹿力で見る選択肢もあるが、引きを読まれて叩き撃たれたら試合終了するため毎回択になるのがしんどかった。
型当て選手権がハマるかどうか。前期のように1匹でほぼ全てのゲッコウガに対応できるポケモンが居ないので、選出画面で型読みしてそれが当たれば大した被害なしで突破、失敗したら全壊と不安定だった。
水Zがかなり減ったと感じたので初手リザ対面は珠っぽかったらフレドラ、それ以外ぽさそうだったら地震で突っ張ってた。
死ぬほどきつい。ヤドランのサイキネ+瞑想またはムンフォに合わせてミミッキュ引き→Z、気合いで3割削ってから無理やりランドにひいて爆発などで強引に処理してた。
・そこそこ高耐久なptにピンで入ってる格闘Zボルト、Z樹木、巧みポリZ、Zガオガエン
先にバンギを強引に展開するか相手が@2も前のめりな選出をしてくれた場合じゃないと勝てないため再戦の勝率がかなり悪かった。
【結果・感想】
最高2070、最終195xとまたも21に届かずに終わってしまった。
原因としては複数のことが考えられる。
①処理ルートを明白に用意してなかった構築の存在
増えてると全人類が言っていたヒトムグロス、ポリグライドヒド、カバリザX、ナットドランマンダに対してはあらかじめ明確な正解の選出を見つけられていたが、微増したランドまたはムドー+カビ+ゲンガーやツルギ等の高速エースの構築と、あんま増えてるとは言われてなかったが最終日とその前日やたら当たったガルーラ軸に対する明白な正解選出を最後まで見いだすことが出来ず、勝率を下げる原因となっていた。
特に、ガルーラリザXが同居している構築に対しては1匹でも相手の選出を外すと崩壊するためかなりキツかった。
②慣れない要素への対応しきれなさ
今回はトリル呪いZミミッキュによる切り返しと、ミミッキュとランドによる誤魔化しを活かそうとした結果個々の役割対象が今までの構築に比べてかなり曖昧な構築となっていた。また、今期はあまり時間が取れず対戦回数が少なかったため最後まで構築を上手く使いこなせてるか微妙だった。
③体調・メンタル管理
最終日前日はしっかり寝ましょう。あと最後凄い勢いで連敗して立ち直れなくなって撤退したが切り替えることが出来たらまだ粘れたのかなとは思った。
目標を達成できなかったのは悔しいですが、学べたことはめちゃくちゃ多かったシーズンだったので来期は楽しみにしててください。
(証拠のある最高レート。21乗るか爆死するまで続けるつもりだったから写真撮ってませんでした)
質問等ございましたら@kazuo_pkpzまで